こんにちは!やす(@YasLovesTech)です。記事を書いている4月15日現在、他の多くの株がコロナによる低迷を続ける中、アマゾンはいち早く復活し過去最高高値をつけました。今日はアマゾンが絶好調の理由について書いていこうと思います。
- アマゾンの主力はE-commerceとクラウド
- ロックダウンの中、E-commerceの需要は急増
- 巣篭もり需要でクラウド事業の需要も急増
- クラウド事業が営業利益の66%を稼ぐ
株式投資は自己責任でお願いします
全ての事業セクターがコロナ特需
こちらは、アマゾンの2019年第4四半期の決算資料からの抜粋です。細かい部分はありつつも、アマゾンの売上の柱は大きく二つです。E-commerceとしてのアマゾンと最近急成長しているクラウドサーバーのAWSです。他には細かい部門はありつつも、基本的にこの二つの部門がアマゾンの売上を大きく牽引しております。
コロナショックにより多くの産業が大ダメージを受ける中、アマゾンは大きな二つなセクターが両方ともコロナによる特需を受けることが期待されます。
E-commerce
全米がロックダウンされ外出禁止令が敷かれている中、多くの店がしまっており。食料品や日用品以外の買い物が唯一行えるプラットフォームになりつつあります。また、食料品、日用品もアメリカの多くの人がコロナ感染を恐れて配達でAmazonから買う動きが広がっています。このことからアマゾンの需要が急激に伸びています。
こちらは、4月13日に発表された記事ですが要約すると以下の通りです。
・さらに7万5千人を採用(先日の10万人に加えて)
・給与に500億を追加投資。時給を2ドル引き上げ
・Amazon Fresh, Whole Foodのデリバリーが全然追いついてない
・注文したい人はWait Listに並ぶ必要ありと
この記事からわかる通り、アマゾンの需要は急激に高まっていることが伺えます。実際に、Amazon Freshを注文しようとすると全然手配できないですし、Amazon自体の配達もかなり遅延が発生しています。
一方で、アマゾンの倉庫でコロナによる死者が発生したりと、懸念点も指摘されているので株価が下がるのではないか?という懸念もありますが、、、実はアマゾンの本当の成長力はクラウドにあります。
コロナで大きく伸びるクラウドサーバー「AWS」
アマゾンが持っているもう一つ大きな事業がクラウドサーバーのAWSです。ITに詳しくないと馴染みがないかもしれませんが、基本的にITの事業をする上では必須になるインフラを持っています。サーバーがないとウェブページも作れないですし、多くのモバイルアプリも作ることができません。
このコロナ環境下では、このクラウドサーバーが大きく伸びることを指摘する記事が多く出てます。
特に最後の記事は、イギリスのMicrosoftのクラウドサーバー「Azure」がキャパオーバーではないか?という指摘をするほどクラウドサーバーの需要が高まってます。このクラウドサーバーのマーケットで、AmazonのAWSはシェア1位30%のシェアを誇っています。
営業利益の66%を稼ぐクラウド事業!
売上規模では12%にしかすぎないクラウド事業ですが、実は営業利益の66%はクラウド事業が稼ぎ出してます。
営業利益(2019Q4) | 割合 | |
アマゾン( E-commerce 北米 ) | $1,900M(2009億円) | |
アマゾン( E-commerce Global ) | -$617M(670億円) | |
アマゾン全体(E-commerce 全体) | $1,283M(1400億円) | 33% |
AWS(クラウドサーバー) | $2,569M (2800億円) | 66% |
合計 | $3852M(4200億円) | 100% |
このように営業利益ベースでは、クラウドサーバーの方が貢献度が高いです。このクラウド事業は営業利益率が25%と非常に高利益率でかつ、年率ベースで33%伸びているコア事業です。
アマゾンの営業利益的にはE-commerceの上下以上に、このAWSの伸びが貢献度が高いと言えます。実際に、今年の1月も株価が大きく伸びましたが、それはクラウド事業の伸びが評価されました。
今回、クラウドの需要が伸びているのは上述の通りです。E-commerceがコロナ状況下で伸びているのは間違いないですが、クラウド事業もかなり伸びているのは間違い無いでしょう。
話はそれますが、クラウド事業のシェア2位のMicrosoft、シェア3位のGoogleも大きく伸びていると思いますので、こちらも決算が楽しみですね。
まとめ
アマゾンといえばE-commerceが有名で多くの人はコロナでこれが大きく伸びてると思ってると思いますが、流石にこれだけではコロナショック状況下での最高株高を説明するのは難しいと思います。E-Commerce以上にクラウドが営業利益に貢献しており、今回コロナでそれが大きく伸びるのは間違い無いでしょう。
E-Commerce, クラウド事業が共にコロナによる特需を受けて大きく伸びるのは間違い無いと思います。Amazonの決算発表は4月23日と予想されてます。どんな決算になるか本当に楽しみですね。
今後もよろしくお願いします
ここまで読んでいただきありがとうございます。このような状況下はリーマンショックを経験した投資家ですら初めてのことなので、どこにも正解はないと思います。重要なのは、あまり他の人の意見に左右されずに自分の頭で考え、自分の信念で投資する。わからなければ休むことだと思います。
最後に、投資はあくまでも自己責任でお願いします。コロナウィルスは本当に怖いですね。皆様も手洗いなど十分にして気をつけてください。今後も良い記事を書いていきたいので、引き続き応戦よろしくお願いします。
今後ともよろしくお願いします
ブログを読んでいただきありがとうございます。
当ブログは無料ですが、サポートをいただけると非常に嬉しいです。おまけ程度ですがコンテンツも用意しましたので楽しんでもらえれば^^
Comments
[…] [米国株式投資]アマゾン(Amazon)が最高株価!絶好調の理由本記事では、コロ… […]
[…] [米国株式投資]アマゾン(Amazon)が最高株価!絶好調の理由本記事では、コロ… [米国株式投資]売上66%UP! […]
[…] [米国株式投資]アマゾン(Amazon)が最高株価!絶好調の理由本記事では、コロ… [米国株式投資]コロナ特需銘柄。マイクロソフト徹底分析!本記事では、コロナによる在宅勤務の需要(コロナ特需)を見込めるであろうマイクロソフトの徹底分析になります。マイクロソフトはビジネスソフトウェア、クラウドを持っており現状況下でビジネスが大きく伸びることが予想されます。kysu.jp12.04.2020 […]
[…] 【FSLY】Fastly株価1ヶ月130%成長!割高ではない2つの理由【FSLY】Fastlは1ヶ月で株価が130%も成長しました。トラフィック急増とエッジコンピューティングの商用案件第一号の発表によるものです。今日は理由について徹底解説していきます。kysu.jp27.06.2020 【PTON】売上66%UP! Peloton(ペロトン)徹底解説[米国株式投資]5月6日の決算発表でペロトンは前年同期比66%の売上増を発表。株価も時間外取引で11%も上昇しました。今日は、そのペロトンについて徹底的に解説していこうと思います。kysu.jp07.05.2020 [米国株式投資]コロナ特需銘柄。マイクロソフト徹底分析!本記事では、コロナによる在宅勤務の需要(コロナ特需)を見込めるであろうマイクロソフトの徹底分析になります。マイクロソフトはビジネスソフトウェア、クラウドを持っており現状況下でビジネスが大きく伸びることが予想されます。kysu.jp12.04.2020 [米国株式投資]アマゾン(Amazon)が最高株価!絶好調の理由本記事では、コロ… […]