最近の株価は割高危険?PSRを使って適切に判断![米国株投資]

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投資全般

こんにちは!やす(@YasLovesTech)です。ここ最近は、株価が上昇し続けバブルの様相を呈してきましたが、いつ崩壊して株価が下落するのか?もしくは上がり続けるのか不安に思っている方も多いかと思います。

その中で、例えばZoomの様な上がり続ける株に投資するかどうかの判断に、なんとなくチャートをみて上がりそうとか下がりそうとか判断している方も多いのではないでしょうか?

今回はそうった判断軸の1つとしてPSR(株価売上高倍率)を紹介したいと思います。PSRを使えば冷静に株価の割安、割高を判断できる軸ができるので闇雲にチャートで直感で投資するより学びや再現性が高いのではないかなと考えてます。

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PSR(株価売上高倍率)とは?

 まず野村證券の解説から引用します。

Price to Sales Ratioの略称で和訳は株価売上高倍率。時価総額を年間売上高で割ったもの。

これまでは、株価収益率(PER)、株価純資産倍率(PBR)、株主資本利益率(ROE)などの株価の水準をみるための指標が存在していたが、主にPSRは新興成長企業の株価水準をはかる指標として用いられる。

たとえば、売上高が同等の2社を比較した場合に、この倍率が高いほど、株価は割高と判断される。

https://www.nomura.co.jp/terms/english/p/psr.html

要は、1株あたりの値段の何倍売上をあげているかという指標で、私は米国の小型テック x グロース銘柄をの割安・割高を判断するのにPSRを使用します。英語のサイトでは P/Sと表記されることも多く、私も基本TwitterなどではP/Sと表記してます。

米国の小型テック銘柄は、売上から原価を引いた粗利益をR&Dかマーケティングに限界まで使い、営業利益をほとんど残さないという傾向が強いです。これは、利益を残して税金や配当金に分配するより、グロースを追求するという風に私は理解してます。そのため、PERで判定してしまうと営業利益がほとんどないか赤字なのでPERは小型テック銘柄の実情をほとんど反映してません。Amazonですら、似た傾向なのでPERは100を超えてたりします。

PSRの算出の方法

一般的には以下の計算式で算出されます

PSR = 時価総額 ÷ 売上高
PSR = 株価 ÷ 1株あたり売上高

どちらも同じ計算結果になります。この売上高の定義が解釈によって分かれるところですが、Yahoo Financeを参考にするなら過去12ヶ月の売上合計を使うのが一般的かなと解釈してます。以下の図のPrice/Sale(ttm)はPSRを表しますが、ttmは「Trailing 12 months」の略で過去12ヶ月の売上を表します。

Data Source : https://finance.yahoo.com/

なので、各種ウェブサイトのPSR ( P/S )を見る際は、その定義を十分に確認した方が良いです。

やすのPSRの使い方

PSRの算出方法

私はPSRを算出する際に、直近の四半期の売上を4倍した金額を使います。ただし、中には季節要因で売上が変動する銘柄もあるので、そういったのは適宜調整をいれますが、基本SaaS系であれば4倍で大丈夫です。

米国の小型テック株は前年同期比30%超を超えるものが多く存在し、過去12ヶ月の売上でPSRを算出すると全部割高になってしまいます。またIT業界は時代の流れも早く、1年は他業界では数年分に相当する月日が経ってますので、出来るだけ直近の情報が使うのが良いと考えてます。

やすのPSR

PSR = 時価総額 ÷ (直近四半期売上高 x 4)

前年同期比成長率(YtoY)は超重要!

私はPSRと合わせて、前年同期比成長率(YtoY)を非常に重要視しています。もちろん、その銘柄の技術やビジネスの評価が最重要なのですが、それはまた別のブログで紹介します。

どんな値でもいいのですが、例えばPSR20の銘柄が前年同期比30%成長していた場合は、次の四半期には売上が6.8%成長することが期待できます(1.068の4乗は1.30になります)。次の四半期に売上が6.8%成長し、株価が同じの場合はPSRは18.73になるので、その他のビジネス状況が変わらないのであればPSRは再び20に向かう力が働くので、その分時価総額、すなわち株価が6.8%上がると考えられえます。最も投資家は皆こういう状況を織り込んで動くのでビジネスが順調ということが期待されれば決算発表前に株価は上がっていきます。

今回は割愛しますが、上記の理由から安定的に高成長が維持できれば株価が上がり続けていくことが期待される(当たり前っちゃ当たり前ですが)ので、PSR以上に高成長を次の1年、2年できるかというところを最も重要視しますので、ファンダメンタル分析を最重要しています。

主要銘柄のPSR(2020年6月21日現在)

では、この定義をベースの主要小型テック銘柄のPSRと前年同期比成長率を見ていきましょう。この値は6月21日のYahoo Financeの値と各社の直近の決算発表をベースに作成しています。

これをどう解釈するかは各個人の判断になりますが、事実として上記の様になります。

やすの判断軸

やすとしては、基本的に25以上の銘柄には新規で手を出さない様にしてます。できれば20以下が好ましい。唯一の例外はCrowdStrikeですが、CrowdStrikeは売上成長率が高いのと極めて競合優位性が高いと考えてるので20後半にも関わらず投資しましたが、基本的には20以下の銘柄にチェックインする様にしてます。上記の例ではFastlyはすでに26ですが私は18の時に投資しました。

6月21日現在、各社のPSRは今までにないほど高くなっています。あくまでも個人的な意見ですが、よっぽどのことがない限りテック x グロース株が10を下回ることはないので20以下であれば下落するリスクは低いと考えてますが、30を超えてると株価が大下落するリスクがあると私は考えてます。少なくとも、コロナ前は20を超えてたら割高と感じることが多く30前後が多く並ぶ現状はかなりインフレしているなと感じます。

重要なのでもう一度言いますが、30という数字は下落する余地を大きく持っています。30以上の銘柄に資産を投資するということはそれが10まで下落するリスク。3分の1になるリスクをはらんでいると考えられます

話題になっている銘柄は30前後になっているケースが多いので私はあまり手を出さずとにかく多くの銘柄を分析し、20以下で将来有望なものに出来るだけ投資しようと心がています。PSRそのものの上昇、すなわち銘柄のバブルを期待するのではなく、あくまでも投資する銘柄が本質的に何年も成長し続け、それに合わせて株価も自然に上昇する。そんな投資スタイルを目指したいなと考えてます

今後もよろしくお願いします

ここまで読んでいただきありがとうございます。やすブログでは、テックニュースやテック株の解説記事を引き続き書いて行こうと思います。

特に他のブログでは財務分析に重きを置いてるケースが多いと思います。テック銘柄は数字ではわからない部分が多く、本質的なテクノロジーや産業優位性を考えることがかなり重要と考えてます。やすブログではファンダメンタルなテクノロジーの優位性や成長性などに今後もフォーカスしていきます。

最後に、投資はあくまでも自己責任でお願いします。今後も良い記事を書いていきたいので、引き続き応援よろしくお願いします。

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Comments

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  2. […] […]

  3. […] […]

  4. […] […]

  5. […] […]

  6. […] まさに私が普段PSRに注目している通りの結果になりました。6月30日時点では2020年Q1の売上ベースではPSRは26でした。ただ、私はLivongoがきっとガイダンスを超えてくるだろうなと予想していたので、その場合潜在的PSRは24ということを指摘しました。ブログではそれ以上のことは書かなかったのですが、私は株価を決める要因は2つあると考えます。PSRとは?ということに関してはこちらの記事に書きましたのでもしよろしければご参照ください。 […]

  7. […] […]

  8. […] […]

  9. […] […]

  10. […] […]

  11. […] では、早速PSRが高い順に代表SaaS企業40社を見ていきましょう。なお、このチャートのPSRは以下の計算式を元に計算してます。いちお、右にTTM(過去12ヶ月売上)ベースのPSRもつけておきます。PSRって何?という方はこちらの記事を読んでいただければと思います。 […]

  12. […] これだけ注目されているマーケット、会社、優秀な財務状況なので、IPOには今までも無いくらいの高値がつきました。9月18日時点での時価総額は$66.55B(約7兆円)。直近の売上が$133Mなので、単純に4倍したら年間売上見込みは$532M。売上マルチプル(PSR)は125にもなるという超が10個つくほどの割高企業です。PSRって何それ美味しいの?って方はこちらの記事をご覧ください。結構美味しいと思います。 […]

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