ワクチン承認後の米国株の投資方針について

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投資全般

こんにちは!やす(@YasLovesTech)です。最近はYouTubeばかりで、久しぶりのブログになります。今週は月曜日にPfizerのワクチン完成間近の報道が入り、グロースが本当に焼き尽くされてました。巣篭もり中心で固めててた私はかなり被弾してしまいました。ほんと瀕死レベルです、、、つくづくPFのバランスは重要だなぁと思いました。

ワクチン承認後の動きがあまりにも読めないので、キャッシュ比率をかなり高めています。基本はワクチン承認後にまたゼロからPFを構築していこうと考えてます。今回は読んでもらうための記事というより、自分自身向けの今後の方針についてのメモになります。参考になれば幸いです。

なお、11月14日の見解であり、今後の情報や状況によって方針が変わることはあります。

ちなみに、これはワクチンのみを考慮にしてるので、他の不確実要素は大統領選と1月のジョージア州の上院議員の選挙をさらに考慮に入れる必要がありそうです。

まとめ

・ワクチンは間も無く承認される可能性が高く、基本それまでは動かない方が良さそう
・ワクチン配布後はベストシナリオで2020Q2の決算から数字に現れる
・バリューは2020年Q1以降上昇か?グロースは循環・金利により辛い展開に
・グロースに関してはワクチン承認後が底値の可能性はあるが上値は重い展開

・PFはバランスよく。グロースも条件が必要

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ワクチン承認後の投資方針について

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Pfizerのワクチンが完成間近!

Pfizer, BioNTech say Covid vaccine is more than 90% effective — 'great day for science and humanity'
Dr. Albert Bourla, chairman and CEO of Pfizer, hailed the development as a "great day for science and humanity."

今週の月曜日にPizerの第三段階の臨床実験の結果が非常に良いというレポートが出ました。このレポートを受けて、ハイテク・グロースは暴落と言っていいほど大下落しました。私は西海岸なので起きたらポートフォリオが真っ赤かになってたのですが、本当にこういうレポートは金曜の引けなど時間的猶予をもって出してほしいです。もし予め知ってたら別の行動はできたかなと本当に思います。

レポートや他の報道によると、スムーズに行くと今月中に全ての臨床実験を終え、FDAに緊急承認の申請をするとのことです。また、本日11月13日 (金)にホワイトハウスはワクチンに関する情報をアップデートしました。

諸々の情報を総合すると以下のようになります

ワクチンの状況
  • プロセスは非常にうまくいっており、数週間以内に緊急承認が完了する
  • もし承認されたなら12月中には医療従事者やハイリスク患者に接種が開始される
  • アメリカ市民全体も4月あたりに接種が開始される見込み

まだ、承認されるかどうかは依然不明ですが、本ブログではいったん承認されたと仮定してワクチン承認後の世界とポートフォリオについて考察していこうと思います。直前になって重大な副作用などが発見されるケースもあるので、発表があるまでは確実なところはわかりません。

承認されるまで

そのXデーはかなり近づいてきてます。一般的に、承認されるとグロース銘柄は大減速し、バリュー株が活気付くことが予想されています。それは後述するとして、まだXデーにワクチンができませんでした!という可能性もあるので、Xデーまではグロース株にしろ、バリュー株にしろ活発な取引は基本避けた方が良いでと考えます。私も、かなり昔からもっている銘柄であまり影響を受けない銘柄以外は基本全部売却しておりキャッシュ率は60%を超えています。

先日のPfizerの記事の時のように、巣篭もりを中心にグロースが売られまくり、代わりにバリュー株が大きく上がるというのは可能性としてはあると思います。今週の発表でだいぶ織り込まれたかなと思いますが、正直発表があるまでどういう動きになるかさっぱりわかりません。発表後は機関投資家も積極的になり大きく動く可能性もあります。この動きがさっぱり読めないので、グロースにしてもバリューにしても中途半端なポジションはチャレンジングでは無いのかなと考えてます。

長期で持っており、十分な含み益が無い銘柄以外は基本、ポジションを解消するか、入念に逆指値を設定しておくことを強くお勧めします。私は全てのポジションで逆指値を貼っているので、今週頭の暴落で含み益は吹っ飛んだものの損失は基本的に出ていません。

ワクチン承認後、景気回復はいつか?

ここからはワクチンが承認された前提で記事を進めていきます。ワクチンが承認されたとして、それが実際どれくらい効果があるのか、どれくらいのスピードで配布されていくかは十分に確認しながらPFを構築しなければならないと思いますが、次のようなストーリーを想定してます。

承認後〜2021年3月

例え、ワクチンが承認されたとしても足元景気はボロボロです。


Data Source: https://www.worldometers.info/coronavirus/country/us/

コロナの感染者数はあの騒がれた7月を大きく超え、1日で20万人にも登る勢いで加速しています。ワクチンの承認とは関係なく、ロックダウンは十分にあり得ますし、ロックダウンしないまでも人々がより家に自粛するのは間違い無いでしょう。実際にニューヨークではすでに部分的なロックダウンを開始してます。なので、この時期はワクチン承認にによるバリュー株の盛り上がりと実態がかけ離れたものになりそうです。一方、承認された場合、巣篭もりを中心に株が売られまくる結果になりますが、決算はQ3にだしたガイダンスを超えてくるものになりそうです。ガイダンスを作成したときは、ここまでのコロナ患者増は織り込まれて無いはずです。

気温の低下とともに増えているのは間違いないので、ワクチンが広く普及される&気温の低下が予想される3月までは実体経済およびコロナに対するStay Homeムードはかなり高いものになるでしょう。

2021年4月以降

4月以降はワクチンの配布も始まり、気温も低下してきます。まずはワクチンのベストシナリオは頭に入れておくべきと考えます

ベストシナリオ
  • 4月からアメリカ市民全体に普及し始め、効果が十分にある
  • 4月以降、気温の上昇とともにコロナ自体も自然減する

このベストシナリオに近づくかどうかは、コロナ承認後に、12月に実際に投与された人の反応などから徐々に判明していくでしょう。ベストシナリオの場合、次の4月〜6月にかけて景気が急回復することが十分に考えられます。急回復とは言っても、コロナ前の水準には遠く及ばないと思いますが、それでも2021年の7月には急回復の兆しが証明できる十分な決算が出揃うでしょう。

ワクチンがない状態でさえ、コロナが落ち着いた7月〜9月期の決算は明らかに景気の底打ちが確認されました。この状況を考えれば4月〜6月期には明らかに回復の入り口に入ると思います。

4月ー6月に景気が急回復する可能性
  • ワクチンや体勢が不十分な2020年7月−9月でさえ景気の回復が見られた。こればベースライン
  • 2021年4月−6月期に起こること
    • コロナウィルス自体の自然減
    • 2020年1年の医療体勢・ノウハウによりうまく立ち回れる
    • どのような水準であれ、ワクチンが出回る

ベストシナリオの場合は、2021年の後半にかけて人々は狂ったように飲食、旅行、車の運転などをし始めます。2020年の1年間はかなりストレスが溜まっているはずなのでその反動は例年以上のモノになるのは間違い無いでしょう。濃淡があるにせよ、ワクチンが出回ればこの時期に実体経済が上向く可能性は非常に高いと考えます。

このフェーズは資金の循環もバリュー株に周りますし、金利も上がるのでハイテク・グロースにかなり辛い展開になるのは間違いないと思います。

ワクチン承認後の景気と決算のタイミング

バリュー株

ワクチンが発表されたとはいえ、バリュー株の業績自体は3月まで厳しい状況が続くことが予想されます。その場合、決算自体も2021年4月の決算まで悪い数字が出ることが予想されます。

ワクチンが承認されたり、実際に接種が開始されたりするにつれバリュー株の株価は反応することもあると思います。しかし、それは一時的なものになり足元の決算はボロボロなので、本格的な株価回復は2021年4月以降になることが想定されます。まずは2021年1月の決算と値動きをしっかり確認していきたいところです。

7月は、2021年Q2の決算になりますが上述の通り景気回復が決算に現れてくると思います。投資家は当然それを見込むと思います。タイミング的には2021年Q1の決算が出た時点で、すでに4月になっており良いガイダンスだったり、景況感がかなりよくなってきていると思うので、2021年Q1の決算終わりから株価が急速に回復しだすストーリーは考えられると思います。また、ワクチン配布開始します。というアナウンスやそれの実感も株価が上がってくる要因になると思います。これらは2月−3月くらいかもしれません。

グロース株

一方で、グロース株はワクチンによって売り込まれることが想定されますが、2020年Q4、2020年Q1の決算自体はかなり良い決算を続けることが期待されます。4月ー6月ほどの強いロックダウンでは無いにせよ、現状のコロナ感染者数であれば人々の行動はステイホームに近い行動になる可能性が高いと思います。

そうなると、4月ー6月に見られたようなEコマースなどの巣篭もりの決算はかなりいいものになることが想定されます。

この場合、ワクチン承認の発表直後が底値になるケースはあるかなと思います。すでに発表済みに近い形ではあるので、承認発表直後がどういう値動きになるかわかりませんが、そこで下げるなら各種グロース銘柄の底値である可能性はあると思います。そこで適切な銘柄を仕込めばQ4,Q1の決算で良い株価の上昇になるかもしれません。

しかし、その時点でワクチン承認を受けて金利が急騰する可能性は大いにあると思います。1%を超えてくる可能性も十分になるでしょう。そうなると、PSRの高めのグロース株はかなり上値の重い展開になることが予想されます。

金利は長期的に回復する見通し

こちらが1994年からの金利になります。

まずリーマンショックですが、私は全然相場にいなかったので当時のことは測りかねますが、おそらくショックが起きた直後に金利が急落し、その後景気回復ともに金利が回復しているのがよくわかると思います。この例から言っても、ショック前に近い水準まで戻る可能性は十分にあると思います。コロナ前の金利水準はおよそ1.8% – 2%ほどです。

上述した通り、2021年4月以降は本格的な景気回復に入ります。そうなってくると金利は本格的に上昇をはじめます。その場合、金利は1.8% – 2%あたりを目指して上昇してくるのでは無いかなと考えてます。ただ、長期的には下落傾向ですし、コロナ後の後遺症からFRBは基本低金利政策(上限2%程度)を続けるのでは無いかなと考えてます。

つまり2021年は年始から1年をかけて金利が徐々に上がっていく年になる可能性が高いと考えています。その場合に、PSRが高くなりすぎた今のグロース銘柄は、下がるか、下がらないまでも上値が非常に重い展開になると思います。ましてや、2021年は後半は資金が一気にバリュー株に向かうことが予想されるので2021年のグロースは上がりにくい状況が想定されます。

ポートフォリオ構築

上記を踏まえてどうポートフォリオを構築していくべきかについて考えていきます。上述しましたが、基本はワクチン承認後の値動きを見て、徐々にPFを再構築してくことを考えてます

このポートフォリオに出てくる銘柄は例の一つなので、必ずしも私が投資検討している銘柄ではないです。このコンセプトをもとに、ワクチン承認までじっくりポートフォリオを考えていきます。

基本構成

詳細はワクチン発表までちゃんと考えなければなりませんが、私は今こんな感じに考えてます。入るタイミングはしっかり考えなければなりませんが、グロースとバリューのタイミングがそれぞれ難しいので、グロースを$100買ったらバリューを$100を買うという感じにしっかりバランスしていかないといけないのかなと思います。項目ごとに解説していきますが、あくまでもコンセプトですので銘柄は詳細に分析していきたいと思ってます。

入るタイミングは基本はワクチンの承認発表以降です、それまでは株価がどういう動きをするのかわからないので原則、入ることはないですが、決算の近いZoomだけは気になってますし、ワクチンの承認で一時的に株価が上がる効果も期待できるのでバリュー系には先入りしていても良いのかなと考えてます。

バリュー系

上述した通り、2020年4月の決算後にバリュー系に入っていくのがいいのかなと考えてます。あまり得意ではないですが、人々の需要が堰を切ったように流れ込むことを期待して、航空、ディズニー、チーズケーキファクトリーなどを選ぶのがいいのかなと考えてます。

一方で、2020年4月までバリューが全く持てないのも難しいので、Uberのようにリア充のRideと巣篭もりのEatsの両方を持ってるような銘柄や、Boeingなどコロナによって大きく影響を受けた製造銘柄もいいのかなと考えてます。製造であれば、コロナの感染拡大はそれほど影響がないのかなと考えてます。(ボーイングはB737 MAX大丈夫かな、、、)

Uberであればバリューの循環が終わったとしても長期的に自動運転やEVなどさらに先があるので非常に期待したいです。Uber,Lyftはどこかで全配車をEVにするなど発表があった気がします

中立系

グロースとバリューどちらにも属さないような銘柄もしっかり入れていきたいなと思ってます。当てはまるのは、半導体・ヘルスケアかなと考えてます。今回のワクチン騒動で大幅に整理したところではありますが、生き残った銘柄の一つはNvidiaです。ボラは高かったですが、金利にもワクチンにも相対的に安定してた銘柄だと思います。

ヘルスケアも比較的安定しているのかなと思います。必ずしもダナハーを選ぶわけではないですが、こちらも金利・ワクチンにあまり左右されず中立的なポジションなのかなと考えてます。

中立グロース

中立グロースなんて言葉があるのかわからないのですが、ワクチンが行き渡った後にも需要がさらに加速するような銘柄です。ただし、金利には影響を受けるので注意は必要です。

Squareは代表的なフィンテックで、小売のPoSシステムや融資などもやってるので、ポストコロナにはぴったりの銘柄かなと考えてます。

その他、SeaLimitedやMercadoLibreなど、それぞれの地域のコングロマリットもポストコロナ後にもいろいろビジネスがあるので良いかなと考えてます。今回のワクチン、金利上昇局面でも相対的に良い動きをしている銘柄かなと思います。

グロース

グロースは正直、2021年は辛い局面が想定されるカテゴリです。それでも、ビジネス自体はどのセクターよりも成長しているのでやはりパフォーマンスを考えたら入れていきたいところです。

このセクターで銘柄選定するのであれば、

・高成長率(YoY+50%以上)
・高すぎるPSRは避ける
・$10B以下のスモールグロース

この辺りが選定理由になるかなと思ってます。SaaS系はすでに超割高なので、徐々に上がっていく金利に耐えられるイメージがあまりありません。何度か言ってますが、耐えられるのはCrowdStrikeかZoomくらいかなと思ってます。SaaS系の銘柄に関しては、バリューへの循環が落ち着いた後にまた良い時期を迎えるのかなと考えてます。

そのほかで言えば、$10B以下のスモールグロースは金利などはあまり関係なく、企業そのものの成長力が重要になってくると思います。これに当てはまるのはDigital Turbineや、Fiverrなどが該当すると思います。ワクチンでかなり売り込まれることが想定しますが、そこから先は素直に決算に反応するかなと思ってます。

そのほか、高PSRを避けるという意味では広告系(PINとかRokuとか)は良い投資先の一つかなと思ってます。まだSaaSほど高PSRでもなく、広告出稿もどんどん戻ってくることが期待されます。これはどこかでブログ記事を書こうと思います

まとめ

今週の頭に、グロースで固めてたポートフォリオがかなり売り込まれ、含み益がかなり吹っ飛びました。結構食らった方も多かったのではないでしょうか?その後、1週間色々な情報を集め、金利やワクチンの動きを見て上記のような結論に至りました。

常に長期で持てるようなポートフォリオ目指してましたが、ポートフォリオを構築するたびに売り込まれ、最後に今回のワクチン砲は今まで組み立ててきたものが本当に大きく崩れました。

ここから先はコロナ後半戦です。大統領選もおおかた方向性が決まり、ワクチンもいよいよ承認されるのではないかという局面なので、もう少し見通しが立ちやすい相場になることを本当に祈るばかりです。面白かった相場でしたが、大統領選前から、ワクチン発表の今週までは本当に疲れました。

今のポジションは60%ほどがキャッシュなので、ワクチン発表までは少しリラックスして相場を見守りたいなと思います。その間に上記コンセプトをもとにしっかり銘柄分析に時間をかけたいなと思います。

今後もよろしくお願いします

ここまで読んでいただきありがとうございます。やすブログでは、テックニュースやテック株の解説記事を引き続き書いて行こうと思います。今日はワクチン承認後のPFのコンセプトについて書いていきましたが、今後はこれらをもとに個別銘柄分析なども再度増やしていこうかなと考えてます。

最後に、投資はあくまでも自己責任でお願いしますプライバシーポリシー・免責事項をよくお読みください。今後も良い記事を書いていきたいので、引き続き応援よろしくお願いします。

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