今日は昔のノートを漁ってたら、私が2014年に残した「日本の将来の予測」というノートが見つかったので公開してみようと思います。
- やすが2014年に記した「日本の将来(30年後)の予測」と答え合わせ
- 日本を脱出しよう
この記事を書いてるやす(@YasLovesTech) は5年前に渡米し、今現在シリコンバレーで投資の仕事をしてます。2014年に立てた「日本の将来(30年後)の予測」はかなり悲観的な視点から書かれており、当時渡米を決意した一因ともなるノートです。
特に2020年2月現在と状況があまり変わってないなという印象を持ちます。少なくとも2014年に立てた予測から好転はして無いですね。
正直、この程度の予測であれば誰でも立てられると思いますが、最低限よくなることはない未来に対して、自分の責任でどれだけ明るい未来を築いていくかが最重要だと思います。こうなる事がわかっていて実際に行動に移す方がどれだけいるでしょうか?未来を予測し、それに基づき幸せになるように動く。人生はいたってシンプルだと思います。
私は、今の若い人(10代〜20代)の海外移住を人生のオプションとして持つことを強くお勧めします。未来がどうなるかわからない。だからこそ、海外に移住できる力をオプションとして持っておく事が非常に重要だと思います。
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2014年時に書き記した「日本の将来(30年後)の予測」公開!
では、早速みていきます。
- 日本社会
- 人口構造が変わらないので、少子高齢化の流れは止まらない 高負担、低保障の社会が進む。
- 所得税、消費税、控除減額など負担が増え続けていく。
- 財政難から公共サービスの質の低下が肌で感じられる。例えば、でこぼこ道や汚れた街など
- 社会保障を受ける側年金・生活保護が拡大を続け、事実上日本は詰む。そんな中で、僕らのの年金・社会保障がもらえないのは当然と考えるべき。そういう老後を想定して戦略を練る。
- 最悪、日本脱出も視野に入れておくべき。
- 経済
- 日本いまだに経済大国ではあるが、成長することはない。内需をターゲットとしたマーケット・企業は縮小するのが基本路線。
- グローバル世界に目を向けると、中興国が次々発展し、それらのマーケットが非常に熱くなる。東南アジア、南米、アフリカに注目。
- グローバル or 日本
- いつの時代も、基本は拡大し続けるマーケット・産業で仕事をすることが重要。簡単なことでいえば、バブルを探して仕事をするが基本中の基本。今後10年はアメリカにいる方が良い。
- 日本財政
- 社会の構造的に弱者が増えているので、それを支えるための社会保障抑制は不可能。そうすると、財政赤字は拡大し続ける。破綻までいくかどうかはわからないにせよ、財政赤字は内需を萎縮させ、経済の妨げになる。
- IT
- ITの効率化や既存事業の破壊が進行し、IT派と非IT派の水面下の争いが増す。ただし、マーケットはITを選び非ITは滅んでいく。
- スマートフォンを中心としたマーケットの拡大はすこし鈍化する。日本の鈍化の方が著しい
- 総合評価
- 結局、半分社会主義の日本 VS ごりごりの資本主義欧米の戦い。社会主義化した日本に勝ち目はない。
- 日本国は基本悪くなる一方。これは確実。格差の拡大が続いているので、それをささえるための社会保障費の増大。よくなることはありえない。
- 日本というチーズのサイズは変わらないが、チーズのただ食いが横行。そして、人口がかわらないなかチーズ自体も小さくなっていく。一方、日本以外の国ではまだまだチーズは存在する。バブルを探して仕事をするが基本中の基本。今後10年はアメリカにいる方が良い。
2020年時点での評価
日本社会
- 人口構造が変わらないので、少子高齢化の流れは止まらない 高負担、低保障の社会が進む。
- 所得税、消費税、控除減額など負担が増え続けていく。
- 財政難から公共サービスの質の低下が肌で感じられる。例えば、でこぼこ道や汚れた街など
これは引き続き同じ状況が続いています。2019年には出生数が90万人を割りましたし、消費税もついに10%に引き上がりました。保険料などもジリジリ上がってますね。まだ、国債が順調に消化できているので公共サービスの低下は流石に発生して無いですね。
よく、日本の将来について記述している記事やブログはたくさんありますが、私自身は日本破綻などヒステリックな事は起きないと考えてます。日本はまだまだ世界の中では相対的に経済はかなり強い方です。日本自体は30年後も大丈夫でしょう(多分)
しかし、消費税・所得税・社会保障などの負担は確実に増えていき、同じ年収でも手取りが5ー10%減っていく未来は現時点ではほぼ確実にやってくると思います。これが一番、我々の生活を直撃します。年収300万の方の手取りが10万−20万さらに減る。という事は容易に想定できます。
経済
- 日本いまだに経済大国ではあるが、成長することはない。内需をターゲットとしたマーケット・企業は縮小するのが基本路線。
- グローバル世界に目を向けると、中興国が次々発展し、それらのマーケットが非常に熱くなる。東南アジア、南米、アフリカに注目。
GDPだけで言えば、2014年から2019年まで1%前後の成長を続けているので縮小まではいってないものの低成長が続いています。しかし、今月は2019年10月−12月の成長率-6.3%が発表され今後の経済成長が少しきになるところです。グローバルに関しては、南米・アフリカは少しわかりませんが、東南アジアは好調な印象がありますね。
グローバル or 日本
- グローバル or 日本いつの時代も、基本は拡大し続けるマーケット・産業で仕事をすることが重要。簡単なことでいえば、バブルを探して仕事をするが基本中の基本。今後10年はアメリカにいる方が良い。
日本、中国、アメリカのGDPの比較になりますが、アメリカは2014年以降も伸び続けてますね。絶好調です。引き続き足元の経済は好調なので今後もアメリカの一人勝ちが続きそうです。
日本財政
- 社会の構造的に弱者が増えているので、それを支えるための社会保障抑制は不可能。そうすると、財政赤字は拡大し続ける。破綻までいくかどうかはわからないにせよ、財政赤字は内需を萎縮させ、経済の妨げになる。
2018年までのデータですが、社会保障は減る事が一向になさそうですね。毎年1兆円ずつ拡大してます。2019年の予算は史上初100兆円を超えました。まだ国力が強く国債の発行余地が残っているので破綻などの状況にはならないです。しかし、現役世代の稼ぎの多くが社会保障に充てられたり、将来への不安も高まるので、皆の財布が厳しくなり経済が回りにくい状態なのは間違い無いでしょう。また、増税圧力も高まります。
IT
- ITの効率化や既存事業の破壊が進行し、IT派と非IT派の水面下の争いが増す。ただし、マーケットはITを選び非ITは滅んでいく。
- スマートフォンを中心としたマーケットの拡大はすこし鈍化する。日本の鈍化の方が著しい
これは定性的になってしまうのですが、正解だったのでは無いでしょうか?どの産業もITに抗い規制などで対抗しますが最終的にマーケットがITを選んでいる気がします。
総合評価
- 日本というチーズのサイズは変わらないが、チーズのただ食いが横行。そして、人口がかわらないなかチーズ自体も小さくなっていく。一方、日本以外の国ではまだまだチーズは存在する。バブルを探して仕事をするが基本中の基本。今後10年はアメリカにいる方が良い。
アメリカにいる僕の目から見てですが、日本という国は成長しないチーズをどう食い合うか?という勝負に陥ってるように見えます。「ただ食い」の部分ですが、燃えそうなので名言は避けますが、GDPに貢献せず果実だけを食べている人が増え続けているのではないでしょうか?本当にGDPに貢献している人の取り分は減っていっている状況に陥っていると思います。
日本を脱出しよう
私はこの予測に基づき2014年に脱出を決意し2015年に渡米しました。今後、少なくともよくはなる事はない。ひょっとしたら最悪の事態になるかもしれないという状況に対して取りうるアクションプランはただ1つです。日本国外で生活できる力を養う。のみです。
一旦海外に出てみて、2050年に日本が再び強さを取り戻せば、杞憂なだけで戻ってこればいいのです。ただ、一度日本が色々と大変となった時に海外に脱出するのは困難です。通常、海外に出る力を養うには数年計画ですし、もし家族などもいる場合は相当に難しくなります。
今の若い人(10代〜20代)の海外移住を人生のオプションとして持つことを強くお勧めします。未来がどうなるかわからない。だからこそ、海外に移住できる力をオプションとして持っておく事が非常に重要だと思います。
海外に出てみるとわかるのですが、海外は思った以上に豊かです。年収1000万円稼げる機会はゴロゴロしてるし、レストランのウェイターでさえ年収500万円稼げている人もいるくらいです。
たった一度しかない人生、日本にしか住まないというのも選択肢が狭めているだけだと思います。ネットのおかげで世界が近くなったからこそ、今の10代・20代は思い切って海外にどんどん出るべきと私は考えます。本当に楽しく・明るい未来が世界には多く開かれています。
今後もよろしくお願いします
ここまで読んでいただきありがとうございます。今日は2014年時に書き記した「日本の30年後の予測」の公開なのでここで終わりにしようと思います。
だいたい2014年に立てた予測通りに進んでるのでは無いでしょうか?こんな予測誰でも立てられるよ!という人がいるかもしれませんが、この予測を立て、悲観シナリオを回避するために行動をとった人はどれだけいるのでしょうか?
確実によくはならない未来に対して、自身で責任を持って明るい未来に進む意思決定と実行をするかしないかで大きく人生が分かれると思います。私は若者が海外にもっともっとチャレンジできる社会を強く応援します
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