[検査数急増]米国コロナ対策徹底解説!経済再開はいつ?

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雑記(ポエム)

こんにちは!やす(@YasLovesTech)です。今日はアメリカ政府のコロナ対策について解説していこうと思います。主にホワイトハウスとニューヨーク州知事の発信を元に4月27日時点での情報をまとめています。個人の意見ではなくあくまでも政府見解をベースとしてます。

まとめ
  • 医療キャパシティは十分
  • 検査急拡大中。経済再開のキーとなる
  • ワクチン、治療薬は時間がかかりそう
  • すでに10州で経済活動再開。5月中に他州も部分的に再開可能性が高い
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基本戦略

アメリカのコロナの叩い方は主に3つのフェーズに分かれます。

  • 十分な医療キャパシティ:ほぼ完了
  • 徹底的な検査数の拡大 :進行中
  • 治療薬、ワクチンの開発:進行中

医療キャパシティ

こちらはほぼミッションが完了してますが、ニューヨークでのケースを先例に、テンプレートとなるコロナ専用の臨時病院の設計をアメリカ軍が中心となり各州に展開しています。これらの施設は駐車場や展示場などに展開されることを想定しており、特に酸素を供給することを目的としています。詳しい実数は失念してしまいましたが、全米で数万という単位で建設されました。すでに感染者数はピークアウトしてますので、これは3月〜4月中旬までの中心的な戦い方でした。

また、重症者を治療する人工心肺も十分な数が準備されており、それらはすでに他国(メキシコ、イタリア、エチオピア、ドイツ)へ輸出を開始しているほどです。

上記の通り十分な医療キャパシティが準備されており、米国においてこれ以上医療環境が悪化することは考えにくいと思います。

徹底的な検査数の拡大

検査数の拡大が5月〜6月の中心的な戦い方になります。4月上旬までは連邦政府による、検査キットの承認、検査の機械の製造、検査キットのサプライチェーンなどを爆速で準備してました。4月中旬から下旬は各州による検査場の拡大を中心に展開してます。

4月25日には単日で全米で20万の検査を実施することが可能になり、この検査数は他の国よりはるかに多い件数とのことです。アメリカはこの検査をとりわけ経済再開のキーとして考えており、その内容をニューヨーク知事が説明してます。

検査の量が十分に確保されれば、かなり多くの感染者を発見でき、全て検査することが可能になります。そして、発見された感染者を隔離すること。検査=>トレース=>隔離を経済再開の基本的な戦略としています。アメリカの検査数急増はまさに経済を再開するために行なっているのです。

アメリカはこの検査を誰でも、簡単に、いつでも受けられることをかなり重要視しています。経済再開した時に感染者を早期に発見し、全ての感染者を見つけ出し、隔離することを本気でやり切るつもりです。

4月25日にはニューヨーク知事がニューヨーク州の5000にも及ぶ薬局でコロナウィルスの検査が受けられる許可を発令しました。正確には、薬局は検体の回収を行いそれを別の試験場(英語ではLab)で検査を行うものです。これにより人々がかなり簡単にテストを受けられるようになります。

4月24日の発表では新たに自宅で検査が受けられるキットの承認をしたと発表されました。これは検査キットを郵送で送り、自身で検体を取得し、Labに送り返すというものです。

ニューヨークのクオモ知事は、見えない敵の可視化の重要性をなんども説明しています。そのコンセプトを表した図が上記の通りで、検査の体制が十分に確保されたら徐々に経済再開(Reopening)のバルブを開けていきます。それと同時に、入院数、検査件数、抗体検査件数、感染率などをリアルタイムで計測し、感染が再び広がりそうであれば直ちにバルブを閉めるというものです。

治療薬、ワクチンの開発

こちらはあまりホワイトハウス、ニューヨーク知事からの発信はありません。ただ、Johnson & Johnsonなどを始め何種類ものワクチンを同時開発しており、すでに治験もスタートしています。早ければ年内には利用できるようにるとアナウンスしてますが、時間がかかることを認識しているので、ワクチンが完成するまでの間は検査->トレース->隔離の戦い方を中心に展開されます。

治療薬に関しては、いくつか有効とされる既存の治療薬が発表されるものの情報は錯綜している模様です。

Gilead Sciences Disputes Claim That Remdesivir Failed in a COVID-19 Trial | The Motley Fool
The company noted that the trial in question had ended early, and asserted that the data was being misinterpreted.

例えば、Gilead Sciences社の開発した薬が効果ありと一度発表されましたが、その数日後にはやはり効果なしという発表がなされました。少なくとも、ホワイトハウス・ニューヨーク知事から正式に効果がある治療薬の発表はなされていません。

すでに10州が部分的に経済活動開始

4月27日の時点で、コロナによる影響が少なかった10の州を中心に経済活動を部分的に再開しています。レストランや小売店を中心に、規模に対して25%〜50%の顧客を受け入れても大丈夫というガイドラインが基本になります。

ニューヨーク州も5月15日から部分的に再開活動するかもしれないと発表してますし、5月中に多くの州で部分的に経済が再開されていくでしょう。

まとめ

簡単でしたが、アメリカのコロナに対する対策は上記の通りです。多くの方がアメリカの感染者、死者が拡大している中で、経済再開は大丈夫なの?という心配を抱えている方が多いかもしれません。ですが、ニューヨーク知事、ホワイトハウスの発表を見る限りは日進月歩で様々な政策が実施されています。日本の発表としか比べられませんが、実行力は日本のそれとは比べ物にならないレベルです。

出だしこそ、大きな感染者を出したアメリカですが、それはヨーロッパの距離的近さも不運でした。ヨーロッパの広がりがあまりにも早く、東海岸では大量の感染者をヨーロッパから受け入れてしまったようです。その証拠に、西海岸では比較的感染は広がってません。なので、感染者や死者の多さだけでアメリカが全くコントロールできてないと考えるのは早計です。

すでにほとんどの都市で感染者がピークアウトしており、全米で十分な医療体制、検査体制が確保されています。使える武器は3月上旬とは比べ物にならない質と量です。経済再開にむやみ不安がるのでなく、こういう事実を認識していれば経済再開にも少し安心できるのではないかと思います。

今後もよろしくお願いします

ここまで読んでいただきありがとうございます。全世界で猛威を振るっているコロナウィルス。皆様も手洗いなど十分にして気をつけてください。今後も良い記事を書いていきたいので、引き続き応戦よろしくお願いします。平時は米国のビジネス、IT事情、株式関連の投稿や発信が多めです!生の情報をお届けしますので応援よろしくお願いします。

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