僕がアメリカにきた理由について。日本は大丈夫なのか?

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雑記(ポエム)

僕がアメリカにきた3つの理由

日本の都議選も終わり、通常国会も終わり、例年以上にブルーな気持ちになったので、少しネガティブですがアメリカにきた理由について少し書いて行こうと思います。簡単にいうと、アメリカに来たかった理由は以下の3つあります。

  1. 日本に住む以外の選択肢を得る
  2. グローバルな仕事をして見たかった
  3. アメリカ人なので

#2,#3もそれぞれ大きな理由の1つなのですが、今日は#1について書こうと思います。そして、僕自身は結構大事だと思っています。

果たして日本は大丈夫なのか?

大学で端くれながら経済学を選考してたこともあって、日本や諸外国の経済状況のことを20歳くらいからずっと考えていて、果たして大丈夫なのか?という懸念がいつも頭にありました。世の中のコメントを見ると大丈夫派と大丈夫じゃない派の二つがいて、結局どちらも正しいんだろうなと思います。結局のところ、日本の数年後はなんとなくわかっても、20年・30年後なんて誰も想像できないんだと思います。日本の安定性を揺るがす問題は主に3つあります

  1. 政府の借金の拡大
  2. 社会保障費の拡大
  3. 少子高齢化

個々の具体的な問題の詳細は長くなるので言及は避けますが、どれも10数年前から叫ばれていて、未だに解決できていない問題です。少なくとも先進国の中で政府の借金と少子高齢化の問題がトップクラスである以上、このまま問題が拡大していって大丈夫かどうかというのは大きな社会実験でしょう。僕自身は割と生きている間はなんとかなると思ってはいますが、子供の時代まで考えると100%大丈夫と言い切れないだろうなと思います。

左: 年毎の予算と税収、国債発行額。右:債務残高GDP比
( 財務省データより。)

 

そういえば、アメリカの人口ピラミッド見たことありますか?本来はこういうのが普通ですよね。。。。子供も毎年400万人弱生まれているみたいです。羨ましいですね

左:アメリカ人口ピラミッド、右:日本人口ピラミッド
( 適当にググって拝借)

割と起こり得る未来

色々な見解を読んでいくと、基本的には日本にはキャッシュが潤沢にあるので大丈夫という意見が大勢を占めていて、僕自身も破綻とかハイパーインフレとかそういった事はないんだろうなと思います。少なくとも僕が死ぬまでの間は。とはいうものの、こういった状況が続くと将来の不安から貯蓄傾向が高まり、個人消費が増えず経済は伸び悩み、将来への不安から子供を産みにくいというのが基本的な問題です。破綻はしないまでも以下の3点は生活水準を直撃しそうです

  • 税金、保険の負担増。及び給付の低下。医療の自己負担増
  • 自治体破綻
  • 緩やかな円安による輸入品の値上げ

これくらいは起こると思います。まず保険料という名の第2の税金の増額。日本に29歳までいて、本当に保険料の高さにはうんざりしました。政府は負担率が低いと言って消費税をあげようとしてますが、保険料(年金・健康保険)はかなり高額ですよね。これらを加味するとかなり先進国トップクラスの負担率なんじゃないかなと思います

夕張のような自治体破綻は目に見える住民サービスの低下を招きます。ゴミの有料化、給食の停止、補助金停止、街が汚く臭い、犯罪増加、1クラスの生徒数増、などなど。自治体の破綻は起こり得ると思っています。今後、破綻する自治体が増えるかどうかは重要な指標の1つです。増えてきたらいよいよ身構えた方が良いと思います。

20・30年後の為替なんて想像できないですが、$1 = 200円とかも起こるのではないかなと思います。どうも最近、国力の低下を背景として円高圧力が弱い気がする。少しずつ安定貨幣としての地位が揺らいでいる気がしてます。国債の格付けも下がり続けてますし

これらを勘案してくると、まぁ決してウハウハにはならないだろうなと予測はされるわけです。20・30年後は年収1000万でも結構生活がきつかったりすんじゃないかな。ましてや、僕らの子供の時代まで考えると結構厳しいんじゃないかと思ってしまいます。僕らの世代はギリギリ耐えられると思いますが、低確率で財政破綻とハイパーインフレがありえるんじゃないかなと思います。これがくるとちょっときつい。財政破綻については国債の金利をウォッチするのが良いです。今は低金利で安定しているので問題ないですが、これがジリジリ上がってきたりすると将来的に国債を発行できなくなる可能性が増し予算が執行できなくなって破綻に一歩近づいてしまいます。予算が執行できないと、年金がストップしたり、医療負担急増とか、公務員リストラ、公共事業ストップとかが起こります。あまりないと思いますが、この最大のリスクにも備えておかないといけない気がしてます。

ではどうするのか?

結局、上記にあげた問題はどんだけ真剣に投票しようが決して変えられないので、自分で人生をコントロールできないとこの人生ゲームには負けてしまいます。この状況においてもハッピーにウハウハに過ごすには3つしか選択肢がないです。

  • しこたま稼ぐ
  • 一生稼ぐ
  • 日本以外の未来が明るい国に住む

日本国内でおいても、起業したり、転職したりなどリスクを取りながら所得や資産を増やしていけば生き残ってけそうです。特に起業してストックなどを得て、億単位のお金を得られれば今の現役世代(40代以下)の世代もおそらく安全圏に逃げれると思います。

今の現役世代は、高齢になっても働ける能力を養うことが重要です。定年なんてないでしょう。70歳、80歳になっても元気なうちは付加価値を出し続けるビジョンとスキルを持つ必要があります。これが一番簡単かと思います。1にも2にも健康。そしてスキル

最後の選択肢が、日本以外の国に住む事だと思います。僕はここにこだわりがあって、前者2つは日本にロールモデルがたくさんあるので、そういった方々が語り継いで個人のサバイバルスキルとして残るのだろうと思います。日本以外に住むのはやはり結構大変ですが、幸いにアメリカの国籍があるので、こっちの方向性で挑戦して、そういった生き方の実験をしてみようと思ったのがきっかけです。今はアメリカに住んでますが、一回アメリカに住むという事を経験したのでビザさえクリアできれば20・30年後に英語圏であればどこでも住む場所を選べると思います。これが僕なりの人生へのリスクヘッジと考えています。日本・アメリカが大変なことになっていてもオーストラリアやカナダやその時々のよい国へいけばいいのです。これの方が、日本一本でいくよりずっとポートフォリオのバランスがいいかなと考えてます。まぁ、何もなければ20・30年後に日本戻ってこればいいだけなのでノーリスクです。

最後に

このポストを書こうと思ったのは、2017年の通常国会と都議選が理由です。本来は、日本には問題が山積みなので国会を1日たりとも無駄にできず予算の詰めや法律の改正、規制緩和などを駆使して未来に生きていくべきです。本来は憲法も改正するしない関わらず議論は必要だったでしょう。が、本国会の議論の半分以上(下手したら8、9割)がもりかけ問題という生産性のない議論に消えて生きました。仕事柄いろんな国の人と話しますが、他の国は特定領域のスタートアップの減税措置や学生の学費サポートなど未来への施策が本当に充実してます。残念ながらこのレベルの低い政治では、日本の高度な問題は解決できないで、負担増の未来は確実にやってくるでしょう。

また、都議選では2009年の民主党政権交代が頭をよぎります。結局、政策以外のところでマスメディアが自民党を叩き、素人が多い都民Fが多く当選してしまうという、、、まずは都民Fに頑張って欲しいですが、政治がよくなるかけらも感じられない2017年でしたということでより危機感を覚えたのがポストのきっかけでした。

次回は明るい記事を書いていこうと思います。mm


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